ライフ・イズ・ストレンジのレビュー【評価70点】ゲームとしてつまらない

ライフ・イズ・ストレンジ 評価

 70点

2015年1月29日発売

対応ハード:
Windows / Mac / Linux / PS4 / PS3 / XboxOne / Xbox360

ライフ・イズ・ストレンジはこんなゲーム
選択次第でゲームの行方が変化していく選択型アドベンチャーゲーム。時間を巻き戻せる能力を手に入れた主人公の少女。行方不明事件の調査を軸に、街を覆う異変に飲み込まれていく。
れび丸の最終評価
ネットで評判になっていたので買ってみました。しかし評判ほど面白くなかったです。やることは周囲を調べたり選択したりするだけ。ゲームとして面白くないです。主人公の能力の内容がいまいちハッキリしないのもご都合主義みたいな印象。でもストーリーや物語の雰囲気は素晴らしい。

ライフ・イズ・ストレンジのレビュー【評価70点】ゲームとしてつまらない

ライフ・イズ・ストレンジ レビュー

この画像がすべてです。雰囲気ゲー。

全体の雰囲気は文句なしに素晴らしいですね。ゲーム中で使われている曲などもいい感じ。この挿入歌もネットで評判になっていました。

ライフ・イズ・ストレンジって結局そういうゲームです。上の画像を見て「これだ!」と思う人には名作です。でも何とも思わない人にはやはり70点ぐらいのゲームです。

ゲームというより映画です。ムービーを見てる時間がやたら長い。プレイヤーのやることはあまり多くありません。

主人公の少女を動かすパートもありますが、あたりを調べるだけ。

ライフ・イズ・ストレンジのゲーム画面
あたりを調べることが中心

マップというか、主人公を動かせる範囲は非常に狭いです。その狭いエリア内でただあたりを手当たり次第調べるだけ。

そしてこれ結構3D酔いします。ちょっとカメラが寄り過ぎなのでしょう。ただでさえ周りを調べるためキョロキョロしないといけないのに、カメラが近いから余計に目がまわります。

たまに選択を迫られることもあります。選ぶ回答によってその後の展開が違ってくるので慎重に選ばないといけません。

たまに選択を迫られる

時間を巻き戻せる能力があるので、選択後の雲行きが怪しいみたいなら、選択前まで時間を巻き戻して選びなおすことが出来ます。

すごく便利な能力だけど、ゲームに上手く活かせているとは言い難いですね。時間を巻き戻しても盗んで入手した品物は手元に残っていたりします。どうもルールがハッキリしません。

そのせいで謎解きパートも中途半端。巻き戻し能力の及ぶ範囲がどうもご都合主義的に思えてしまいます。

他に気になったのはオートセーブ。ゲームのセーブはこのオートセーブのみ。自分の好きなタイミングではセーブ出来ません。だからヤメたいときにヤメられないという。

場所などを移動するとセーブされるみたいだけど、最初の頃はどこがヤメ時かよくわかりませんでした。多分ここでセーブされるだろうと思って中断して翌日ロードしてみると、少し前の地点まで戻されていたりしました。

オートセーブのみにするならせめて中断地点をハッキリ示して欲しいですね。

そんなワケで、ライフ・イズ・ストレンジはゲームという観点で見ると全然面白くありません。

それなのに巷で高評価を得ているのは、やはりストーリーが素晴らしいから。

もっと言うとキャクターがいい。奥手な主人公は平凡です。プレイヤーが操作するので、あまり色を付けてないのでしょう。

やはりこのゲームで光っているのはクロエという少女です。主人公の幼なじみであるクロエがある意味このゲームの主人公です。

ライフ・イズ・ストレンジ クロエライフ・イズ・ストレンジ 幼な友達のクロエ

クロエを中心にゲームは回り、各所で重要な選択も迫られます。

クロエを好きになれるかどうかでゲームへの評価も全然違ってくるでしょう。クロエを本当の友達のように思える人はライフ・イズ・ストレンジの世界にどっぷりハマってしまい、2周でも3周でも遊べてしまうと思います。

このへんの合う合わないは実際にゲームをやってみないことには判断出来ません。少しでも興味があるなら序盤だけでもプレイしてみるといいです。

遊んでみてもピンと来ないなら合わないのです。

れび丸はクロエをはじめとする各キャラクターが気に入りました。ぜひ彼らの行く末を見てみたと思い、エンディングまで続けた感じです。ゲームとしては面白くないのに。

れび丸が一番好きなキャラは性格の悪いお嬢様のビクトリアです。悪者だけど言動がいろいろと可愛いんですよね。そのへんの描き方が日本のドラマや漫画と違うハリウッド風ですごく良かったです。

髪型もオシャレでかわいい。

ライフ・イズ・ストレンジ ビクトリア

他にもあれこれ登場してくるのですが、全体的にキャラクターの作りが上手いです。ストーリーよりもむしろキャラクターの造形で成功したゲームではないでしょうか。

彼ら彼女たちは主人公とは明確な差を持って登場します。平凡な主人公にはない強さだったり弱さだったり。主人公が持ってないからこそ、登場人物たちの個性がよく引き立ちます。

このゲームの真の主人公ともいえるクロエがとくにこの傾向を強く打ち出していて、平凡な主人公とは好対照を成すかたちになっています。

魅力的なキャラクターに絡むストーリーも失踪事件を中心としたミステリータッチで、最後まで飽きさせません。

もしこれでゲームとしても面白ければと考えると残念でなりません。このキャラ、このストーリーで、アクション満載のスカイリムみたいなオープンワールドゲームを作れば、すごい傑作になるでしょう。

こういう雰囲気のゲームってあまりないから貴重です。夕日の雰囲気とかノスタルジックな雰囲気とか本当にいいですね。日本のメーカーでは出せない味です。

クロエとマックス夕日の中のクロエとマックス
ウォーレンと夕日夕方の雰囲気

ライフ・イズ・ストレンジの感想

ゲームというよりは、ツタヤで青春映画でも借りる感覚でプレイすべき作品です。そのへんの映画よりは絶対面白いはずです。

ゲームを終えると、しばらく会っていない友達と会いたくなるゲームです。親友と呼べるような友達がいない人なら親友が欲しくなります。

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