2017年2月28日発売
対応ハード:
PS4
文明が崩壊した未来世界で機械と戦うアクションRPG。オープンワールドを自由に旅していくタイプで、メインクエスト以外はやらなくてもクリアは可能。戦闘重視ながらストーリーも重厚。
惜しい出来という印象。綺麗な画面を活かしきれてないし、ストーリーも無駄にややこしい。マップも狭め。よく出来たゲームなのに小粒な作品のように感じてしまいました。
買って損のない面白いゲームです。
でも2周目をやる気になるほどではありませんでした。
アクションの出来が良くて戦闘が楽しいです。弓矢がメインの武器というのも目新しいし、敵の動きも良い。
アクションゲームとして見ればかなりの良作でしょう。
でも後半になるとさすがに飽きてきます。ほぼ戦闘だけのゲームだからです。他に楽しみがありません。ストーリーを追いながらひたすら敵と戦い続けるだけ。
文明が滅びて機械獣に支配されてしまった世界というストーリーは非常に面白いです。
しかしこのストーリーも何だか惜しい。無駄にゴチャゴチャしすぎ。見つけた資料とか音声で過去の話が語られます。これらをちゃんと読んで頭を整理しないと全体像すら理解できません。
はっきり言ってややこし過ぎ。こっちが努力して話を理解してあげないといけないのが面倒。
過去の出来事だけではなく、更にはそこに現在の世界情勢が加わってきます。部族間の争いとか掟がどうとか異端者がどうだとか。
かなり壮大なストーリーなので仕方がない面はあるにせよ、もう少しコンパクトにまとめるべきです。クリアした人の多くはおそらく「結局どういう話?」という状態になっているでしょう。
ストーリーには一発でわかる単純さが必要です。Horizon Zero Dawnはそこを完全に失敗しています。壮大にしすぎ。
SFオタクとかゲームオタクは喜ぶかもしれませんが、こういうややこしいものは一般受けしません。もっとポイントを絞って余計な枝葉を全部カットするべきです。
グラフィック面でも問題あり。
画面が超絶きれいという触れ込みを信じて買いましたが、言うほどキレイな画面ではありません。
いや正確に言うとグラフィックは超絶キレイです。ゲームのCGもここまで来たのかと息を飲むほどの美しさです。
でもダメです。なぜならエフェクト馬鹿だから。
夜になると暗くなるし、昼間でも豪雨が降るし、砂漠では砂嵐。雪山では吹雪が吹きまくり。
つまり画面を汚しまくりなワケです。そのせいで画面が見にくい。いつも何らかのエフェクトが掛かっていて画面がぼんやりしています。
夜と昼の割合は半々ぐらいなので、全体の半分ぐらいは画面が暗いです。そして昼間の半分ぐらいは雨が降っているか何かで画面が汚れています。
全時間帯の75%ぐらいはエフェクト汚しを施している感じです。だからせっかくの超絶キレイなグラフィックが拝めるのは全体の25%だけ。
しかし、れび丸の印象では何だか常に汚い画面で戦闘していた記憶があります。きれいな画面がほとんど頭に残っていません。
このゲームには睡眠という概念がないため、時間を送ることが出来ません。だから夜でも戦闘しないといけません。そのせいで夜ばかり戦闘していた印象が強く、敵が見にくかった記憶しかありません。
エフェクトを掛けすぎるとそうなります。本当は逆じゃないといけません。75%がきれいな画面で、たまに雨が降ったり霧が発生したりする程度でいいんです。
睡眠がないのだから夜も短くていいんです。睡眠がないゲームはむしろ夜が短い方がリアルです。夜が短いのは自動的にどこかで睡眠を取っているのだろうと納得できます。
何にしろグラフィック自体の出来が良いだけにいろいろ惜しいですね。
ボリューム面でも小粒感が目立ちます。サブクエストなど全部クリアしながら進めましたが、60時間ほどでエンディングまで行きました。
スカイリムやウィッチャー3は100時間以上たっぷり楽しめたことを考えるとちょっとボリューム不足かな。
マップも広くありません。スカイリムの半分ほどの広さなのでしょうか。でも実感としては1/3ぐらいに思えました。物足りません。
しかしこうした不満点が出てくるのも惜しいゲームゆえの宿命でしょう。出来の良いゲームだけにもどかしさがあります。
今度は逆に良い面を挙げていきましょう。
弓を使った戦闘は良かったです。遠距離戦闘はFPSとかTPSと相性がいいです。この手のタイプのゲームでは接近戦になると敵が見えなくなるので全然面白くありません。
基本的に遠距離にいる敵を弓で射る感じなので見やすくて楽しいです。
倒し方もひとつだけではなく、いろんなパターンがあります。強力な弓で力押ししてもいいし、氷弓で凍らせてもいいし、爆弾攻めもいいし、罠を仕掛けてもいいし、敵を混乱させて同士討ちさせてもいいし、ロープで敵を動けなくしてからいたぶってもいいし。
結構何やっても倒せます。
攻め方はいろいろあるけど結局効率のいい倒し方は決っている。そういうゲームが多いのですが、Horizon Zero Dawnは本当にどの戦法も有効。自分で戦い方を選んで、好みの方法で敵を料理することが出来ます。
こうした攻めの幅が広いゲームって意外と少ないです。上手くバランスを取ったなと思います。
ダンジョンがほとんどないのもいいですね。ほぼ野外での戦闘です。この手の主観視点の3Dゲームって室内探索とかダンジョン探索との相性が非常に悪いです。目がまわり3D酔いもします。
広大なオープンワールドを用意しておきながらナゼか狭いダンジョンで戦闘させたがるゲームが多いのは永遠の謎です。
しかしこのHorizon Zero Dawnはダンジョンがほとんどないので開放感バツグン。3D酔いの心配も無用。
町の中でも調べ物とかほとんどありません。町の人との会話もほぼなし。名前ありの人物以外とは話す必要がありません。
このへんの無駄をカットしたことは評価するべきでしょう。新しい町に到着したらとりあえず町の人全員と会話しないといけないなんて苦痛以外の何ものでもありません。Horizon Zero Dawnはそのへんの無駄をよくわかっています。
こんな感じでHorizon Zero Dawnは間違いなく楽しめる良作なのですが、名作になり損ねた印象がどうしても強いです。
続編が出るようなので、そちらでの巻き返しを期待したいところです。